おはようございます
まずはスピードマスタートリカレ
かなり湿気の影響が見られます。
錆の影響はありませんが部品を磨く作業が加わるのでちょっと手間がかかりそうです。
角穴車の下、一番芯ウケに黒い摩耗痕がありますね。
痕のほうからタガネを使って穴を詰めていきます。こうして分かりやすく摩耗の痕があると補正も楽ですね。
組み上げて振角280度超、歩度、自動巻き動作ともに良好です。
もうしばらくランニングテストしてお客様に連絡予定です。
セイコーのクオーツ2本
4J
4N
4Jは嫌いだった8Jのレディース版の機械です。
とにかく部品の立て付けが悪い…本来なら2本のポストで部品を支えるところを1本で支えることで不安定な部品をさらに重ねて配置するので、組むにはちょっとコツが要ります。
機械は湿気の影響と油切れの症状が見られました。洗浄して組み上げて0.6μA程度。
4N、そこまで高級なムーブメントでもないですがそろそろムーブ一式だと手配できなくなっていると思います。
中はプラスチック製の部品がちょこちょこあるので取り扱いには注意が必要です。
一般的なクオーツとほぼ構造は同じですが、日の裏の軸に直接三番車のホゾが入る面白い構造になっています。
ここの油切れによる部品の固着が不具合の原因でした。
洗浄して組み上げて0.8μA、三針ならこんなものだと思います。2本ともしばらくランニングテストしていきます。
つぎ!チュードルデイトデイ(ETA2824ベース)
OHは6年前、定期的なメンテナンスでお預かりです。油もまだある状態で部品の磨耗はほぼない状態でした。
2824は92と比べると部品も丈夫な印象があります。
曜日ディスクが中途半端な位置で止まってします(半目)になってしまうことを確認済み。
ディスクのゆがみなどがないので、位置決めのバネの強弱で調整していきます。バネを強めに調整して改善しました。
あとはデイトジャストを司る部品の油切れも原因の一つになっていると思います。
組み上げて振角300度超、歩度は+10秒程度で調整中。
残った時間で先日施工の時計たちの調整をしました。2892ベースのFMはゼンマイがほどけるにつれ歩度がマイナスへ触れる具合が急すぎたのでヒゲの調整を行いました。
あとは手巻きのIWC、あれもゼンマイが弱すぎる気がしたので取り出しました。
へっろへろ笑
幸い純正が手配できたので交換して調整中。平置き絡めればまずまず良い精度が出てくれています。
あとは細かなムーブ交換などちょこ仕事をおえて今週は終業です。
夏の間動きがあまりなかったアンティーク時計も、秋を迎えてガンガン売れるようになりしばらくはそっちの仕入れと仕上げで忙しくなりそうです。
それではまた休み明け月曜日に!
まずはスピードマスタートリカレ
かなり湿気の影響が見られます。
錆の影響はありませんが部品を磨く作業が加わるのでちょっと手間がかかりそうです。
角穴車の下、一番芯ウケに黒い摩耗痕がありますね。
痕のほうからタガネを使って穴を詰めていきます。こうして分かりやすく摩耗の痕があると補正も楽ですね。
組み上げて振角280度超、歩度、自動巻き動作ともに良好です。
もうしばらくランニングテストしてお客様に連絡予定です。
セイコーのクオーツ2本
4J
4N
4Jは嫌いだった8Jのレディース版の機械です。
とにかく部品の立て付けが悪い…本来なら2本のポストで部品を支えるところを1本で支えることで不安定な部品をさらに重ねて配置するので、組むにはちょっとコツが要ります。
機械は湿気の影響と油切れの症状が見られました。洗浄して組み上げて0.6μA程度。
4N、そこまで高級なムーブメントでもないですがそろそろムーブ一式だと手配できなくなっていると思います。
中はプラスチック製の部品がちょこちょこあるので取り扱いには注意が必要です。
一般的なクオーツとほぼ構造は同じですが、日の裏の軸に直接三番車のホゾが入る面白い構造になっています。
ここの油切れによる部品の固着が不具合の原因でした。
洗浄して組み上げて0.8μA、三針ならこんなものだと思います。2本ともしばらくランニングテストしていきます。
つぎ!チュードルデイトデイ(ETA2824ベース)
OHは6年前、定期的なメンテナンスでお預かりです。油もまだある状態で部品の磨耗はほぼない状態でした。
2824は92と比べると部品も丈夫な印象があります。
曜日ディスクが中途半端な位置で止まってします(半目)になってしまうことを確認済み。
ディスクのゆがみなどがないので、位置決めのバネの強弱で調整していきます。バネを強めに調整して改善しました。
あとはデイトジャストを司る部品の油切れも原因の一つになっていると思います。
組み上げて振角300度超、歩度は+10秒程度で調整中。
残った時間で先日施工の時計たちの調整をしました。2892ベースのFMはゼンマイがほどけるにつれ歩度がマイナスへ触れる具合が急すぎたのでヒゲの調整を行いました。
あとは手巻きのIWC、あれもゼンマイが弱すぎる気がしたので取り出しました。
へっろへろ笑
幸い純正が手配できたので交換して調整中。平置き絡めればまずまず良い精度が出てくれています。
あとは細かなムーブ交換などちょこ仕事をおえて今週は終業です。
夏の間動きがあまりなかったアンティーク時計も、秋を迎えてガンガン売れるようになりしばらくはそっちの仕入れと仕上げで忙しくなりそうです。
それではまた休み明け月曜日に!