こんにちは
まずはシチズンエクシードの続きを終わらせました。
分解掃除を行って消費電流0.7μAと適正値に戻りました。
折れた巻き芯とリューズの交換も一緒に承っていましたが、リューズは再利用できたので巻き芯だけ長さを合わせて交換しました。
ケーシングまで行ってしばらくランニングテストしていきます。


つぎ!ウブロクラシックフュージョンクロノ
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このブログでウブロの紹介は初めてですね
結構いろんなキャリバーを載せているようですが基本はETA(セリタ)でしょうか
このモデルはSW300をベースにツーカウンタークロノ+デイトモジュールを追加しています。
モジュールはもちろんデュボアデプラ製、基本設計は先日紹介したオートマのスピードマスターと一緒です。
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12時間積算計がない分リセット不具合があった場合の調整がやりやすくていいですね。
デイトはカナをベースムーブメントまで伸ばしてある構造で直感的に理解できますね。
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まずはクロノモジュールを先に分解掃除です、特に不具合らしい不具合もなくいつものように洗浄と注油です。部品の形状などがスピードマスターとは微妙に違っていて改良が重ねられているのがわかります。
現行に近いモデルだともうリセット不具合なんかも起きないかもしれないですね。
動作を確認してベースキャリバーへ続きます。

オシドリのピンが折れていてそれの交換+分解掃除です。
リューズの先にある巻き芯という棒状部品の溝に絡むピン折れです。
ピンの摩耗というのはありますが折れは珍しいです。まぁセリタだから仕方ないですね…。
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まぁセリタも悪いところばかりではなく、一番芯受けにしっかり人工ルビーを追加していたり、アガキが狂いやすい輪列ウケのネジを1個から2個に増やしたり、自動巻き機構を改良したりと
色々やっているみたいです。

分解掃除を行ってモジュールと合体させて振角270度、歩度+7秒で調整中です。
ケーシングまで行ってランニングテスト中です。

つぎ!LIP手巻き
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フランスの現存する数少ない時計メーカーの1つLIPの古い手巻きです。
OHとリューズ交換でお預かりです。
LIPといえば特徴的なデザインのマッハ2000が超有名ですが歴史あるメーカーなのでこの手の古い手巻きモデルも結構あります。

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2本のピンはアンクルの動きを規制する棒です。
2本が平行に立っているのが基本のキですが、まぁ諸々の調整の都合上土手ピンを曲げる人もいます。
調整後の画像でほぼ…平行ですがまだ少し曲がりがあります。
ただ調整はあともうちょいというところでやめておくのが基本です、完璧な状態を目指してオリジナルの状態を壊すよりかはオリジナルを生かすほうが大事です。

もうちょっとやろうかな…というところで隣からウワ折れたぁ!という叫びが聞こえてきたのでこれぞ天啓とばかりに切り上げます。
一応これでも最初の開脚みたいなレベルの広がり具合からは随分良くなりました。作業前の写真がないのは直しきれるか自信がなかったからです苦笑

昨日は摩耗の修正と土手ピンの直しを行ったところで終業でした。
休み明け木曜日はLIP手巻き続きとこれまた古いモーリスの手巻きを施工していきます。
余裕があれば2カウンターのエルプリまで行きたいですね、それではまた!